第一回 対話♡対談 齊藤純子先生

山内(以下 山):今日はよろしくお願いします。

 

純子先生(以下 純):よろしくお願いします。

 

 

山:以前から対話のことを受け入れていましたか?

 

純:ずっと前からじゃないですよ。スタッフの楠本さんから

愛子さん(バースハーモニーのもうひとりの対話師さん)の話を

チラリとは聞いたんだけれど、私があまり興味を持たなかった。

 

山:受け入れようと思ったきっかけは?

 

純:2年前、スタッフの一人が逆子になって、

楠本さんが愛子さんのところに対話に行ってみたらと勧めたの。

そしたら、逆子が治ったし、彼女の回答がなるほど!と納得できるものだったの

 

山:なるほど。印象が変わったんですね。

 

純:はい。スタッフの子が妊婦さんたちに話したら、皆次々行くようになったの。

私は赤ちゃんのことをずっと想ってきたので、

赤ちゃんからのメッセージが受け取れるってすごいなと思ったんです。

 

山:私とのきっかけもバースハーモニーの妊婦さんでしたね。

赤ちゃんの予告通りの日に産まれてきてくれました。

 

純:そうですね。

お母さんたちから聞いてきた何日に産まれそうというのは

だいたい当たった試しがない。たまに当たってもそれはたまたま。

当て物屋みたいな印象もありました。

 

でも、長くお付き合いをしているリーディングができる方に、

4男を妊娠したとき、対話をしてもらった経験はあったんです。

 

だから赤ちゃんとはコミュニケーションがとれるっていうことは

自分にも体験があって。

赤ちゃんのメッセージは受け取れるという気持ちもあったんです。

私はずっと赤ちゃんの味方で仕事をしてきたから。

 

山:自分の持っていた印象と、

自分が感じてきた感覚とがだんだん近くなる、

そんな期間だったんですかね。

 

純:そうだと思います。赤ちゃんとの対話がお母さんの我なのか、

本当に赤ちゃんと対話しているのか、

そこの見極めがわからないって思っていました。

 

山:その疑問はとてもよくわかります。

 

純:どうすれば、赤ちゃんにこの言葉が届いているのか知りたかった。

よくね、昔からお産婆さんたちが赤ちゃんに言えば全部通じる、

こういう話をわりとよく聞くんですけど、

どうすれば聞いてるかわかるのかなって。

確証が欲しいと思っていました。


山:エビデンスほしいよって思いますよね。

 

純:そうそう(笑)自分の声が届いてるかどうか確信がなかった。

考えで(頭で)話していたと思うから。

 

山:もやもやっとした感じがしていたのかな。

 

純:そう。前は頭で考えていたからやっぱりわからなかった。

今はもう、腑に落ちたから、安心して対話できるし、

(山内へ赤ちゃんの声を聞くことの)お願いもできます。

 山:純子先生のなかで対話について、

だんだん印象が変わり、

気持ちが統合されてきたのがよくわかりました。

 

ところで、赤ちゃんが産まれる日を伝えてくる話ですが、

私と先生が出会うきっかけになった

Hさんの赤ちゃんは予告した日に産まれましたね。

 

それは一般的には当て物、

占い的に受け取れると思いますが、

そのへんはHさんのお産でぱちっとスイッチが変わった?

 

純:そう、変わった。

あれはね、信じられなかった。最初。

 

山内さんと対話してこの日に産まれると言って

本当にその日に来たのがやっぱり一番驚いた。

 

山:ああ、お母さんの感じた話じゃないですもんね。

純:そう!それが一番だね。

Hさんのお子さんが産まれた18日っていうのがすごい。

うちの子も18日に二人産まれてるんだけど。

 

18っていう数字がすごくいい数字だって言われてて、

Hさんの子も18日、次に産まれてきたTさんも

翌月の18日に産まれて、また18!

 

山:私の誕生日、10月8日なの。

 

純:18だ!

 

山:私がスイミングのインストラクターやってた時の

名札の番号も18だった!

 

純:(笑)18は神の数字って

4男を妊娠中にリーディングをしてくださる方から聞いていて、

18日に産まれたからすごくびっくりして。その方もびっくりしてた。

 

18は結んで開くっていう意味もあるんですよね。

縦に交わって、そこで世界が結ばれて、

開いていくっていう‥観音様の数字。

 

山:それをこの間カズさん(純子先生の旦那さん)に教えてもらいました。

完了するっていう意味は知っていたけれど観音様は知らなかった。

それを聞くとね、なんか感慨深い。

すべてのことがすごーくタイミング良く重なってきたんですね。

 

純:そうですね。

Hさんのときに18日に産まれるって聞いて、

私の中にはいつ産まれるとか、

名前は何だとか、

そういうことを赤ちゃんに聞くってどういうこと?

産まれたい日に産まれてくるんだから、

聞かなくてもいいじゃない。

産まれたい日に産まれておいでとずっと言ってきたから。

 

日にちを聞くことは私の中でタブーだった。

 

山:ボーダーラインがあったんですね。

 

純:そう!赤ちゃんの気持ちを尊重することを1番大事にしてたから。

いつ産まれてきてほしいとかお母さんの希望があるじゃないですか。

それを押し付けるのは赤ちゃんにはよくない、

あくまでも赤ちゃんが産まれたい日、

時間すべて自分で決めてくるのが

その子にとって1番だから。

 

いつでもいいよって私は明け渡していたんです。

 

最初のころは、お産の時だけほかの助産師さんに応援頼んで、

全部自分でやってたから体力はギリギリで突然眠くなるんです。

 

夕方5時とか一番忙しい時間に電池切れる感じでパタッとなっちゃって。

どこででも寝ちゃう。

パッと目が覚めると電話が鳴ってお産に呼ばれる。

そういうスイッチが私の中にあったの。

 

山:なるほどね~。

 

純:それは赤ちゃんがやってくれていたのかもしれない。今思えば。

 

山:赤ちゃんだけでなく、お互いのコンタクト、いいタイミングというかね。

エネルギー的にやり取りがありますね。(同調)

 

純:自然な流れに委ねて、赤ちゃんがそれをちゃんと分かって、

今日の夜中くるから先に寝ててって伝えていたのかな(笑)

 

そういうのを無意識に私はキャッチして寝ていたんですね。

 

最初は、主婦だから夕方に寝るのは、

申し訳ないなと感じていました。

でももう無理、寝るってだんだん言えるようになった。

そのうち家族も、お母さんが寝てるってことは

お産に呼ばれるんだなと受け止めていたかな(笑)

 

山:そうですか(笑)自分の感覚を開きつつ、家族も鍛えられた(笑)

 

純:そう!

 

山:そうやって赤ちゃんとコラボレーション出来て、

っていう自分の努力と、プロセスがあったから

(対話が)簡単に指図しているように

聞こえた感じが少しありましたか?

 

純:そうそう!そういうことです。

なんか、冒涜されたような(笑)

 

山:私こんなにやったのに!と言いたい気持ちですか?

 

純:私がやってきたことはすごく赤ちゃんに寄り添ってきたと

思っていたからそれって聞いていいわけ?って。

 

山:わかります、その気持ちは。

 

純:なんかね、言葉にするとなんかこう‥

言葉にならないところで想いが通じ合っているっていうかこう‥

実感みたいなのがあったのが、

言葉にされると


そうなの‥?みたいな。

 

山:安っぽくなっちゃう(笑)

 

純:そうそう!つまんない!っていう感じ!

しかもそれ(日にち)が当たっている。

だから本当に当たるの?っていう(笑)

 

山:批判的に聞こえたんですね。

 

純:そうそう、だからそこがね、難しいなって(笑)

でも、今はね、何時に産まれたいっていう

赤ちゃんの希望もあり、ママの希望もあり、

私たちの都合もあり、それらを話し合うっていうか‥

これでいいんだ!っていう風に変わりました(笑)

 

山:そのジャンプアップすごい!

 

純:全部を受け入れようとすると、

辛くなったり、しんどくなったり、するじゃないですか。

でも、こちらの希望を赤ちゃんに言ってみようと

思いました。

 

山:今すごくいいことを言ってくださいました。

私がなぜこの対話の対にしたかは、

こうしたやり取りを赤ちゃんは

希望してるということを言いたかったんです。

 

純:それでね、例えば赤ちゃんが18日に産まれたいって言って、産まれなくても、

19日でも、あ、予定変更になったんだって。

それでいいわけですよね。

 

山:そうそう。

 

純:昔だったら、18に産まれるって言ってたのに違うじゃんって(笑)

それってやっぱりコミュニュケーションじゃないよね。

自分自身の人格が‥

 

山:否定されたりと(感じる)。

特別な能力みたいな感じで、その‥お御簾の向こうの話みたいに

されちゃうとそれはちょっと‥という抵抗感がね。

それはよくわかります。多くの方がそうだし、実は私もそうでした。

すごく悩みましたから‥これを現場で言っていいものか。

 

赤ちゃんから伝わってきたと言えず、

私はこうキャッチしたんですけど、

それが本当かどうかはそちらで判断してください、

みたいなあやふやな言い方になってしまったりしていました。

 

そうするとね、聞いたお母さんはえ?どっちが本当なの?と

混乱されるからこれはいけないと。

今は赤ちゃんからこう伝わってきたと勇気を持って話すようにしていきました。

それがちょうど2012年ぐらい。

それまでは赤ちゃんと話すことが対話とイメージがあったので、

それだけじゃないことが言い出しにくくて。

 

純子先生はそれをどうやってその対話に対するイメージを

開放してくださったのか。それを一番聞きたかった。

 

Hさんの赤ちゃんと対話したとき、

お見舞いに来てねって言われたんです。

それは純子先生と話してねって意味だって受け取ったんです。

 

純:うんうん。

 

山:だから、ママに(純子先生に)お見舞いに行くよって

伝えてねって言っておいたんです。

そうでなければ普通に一般のお客さんの顔して行っていたと思います。

でもそれは違う、ちゃんと話したいと思ったから。

実際に会えたことで、大丈夫、分かり合えるって実感として持てた。

純子先生がどう思ったかはわからないですけど(笑)

 

本当にわかっているか疑心暗鬼のところも残しつつだったと思うんだけど。

その後、次々と対話をしたお産が続いて‥。

その間に対話に対する印象だけじゃなくて、

自分の中の気持ちの変化とか、また新たに動いたものはありますか?

 

純:要するに対話はコミュニケーションだってこと、ですよね。

お御簾の向こうのね、

拝んだりご託宣をいただいたり、

そういうものではなくね。

お産のときに赤ちゃんのきもちが聞けるっていうのはすごい分かりやすい。

 

山:はい、やり取り出来ます!気持ちを通わせることが出来ます。